豊田市美里のパーソナルトレーニングジム、Cygnusです。
前回の記事では筋発達させるために必要なことを説明しましたが、高齢者などでは難しいためBFRトレーニングが最適だとお伝えしました。
今回は何故BFRトレーニングが良いのか?ということをお伝えしていきます。
BFRトレーニングとは腕や脚の付け根に専用のベルトを巻き、血流制限をした状態でのトレーニング法です。では、何故BFRトレーニングだと高齢者でも筋発達ができるのか、結論から申し上げますと”BFRトレーニングによって、低負荷でも速筋を使いやすい状態になるから。”です。
さて、その理由を説明していきます。少しだけ難しい話になりますが、できるだけわかりやすく説明したいと思います。
と、その前にまずは有酸素運動と無酸素運動について簡単に理解する必要があります。
有酸素運動とはウォーキングやジョギングなど、低負荷で半永久的に動作可能な運動です。
一方、無酸素運動とは全力のダッシュや高重量のスクワットなど、高負荷ですぐに動作不可になってしまう運動です。
それぞれで筋肉を動かすためのエネルギーを作り出す回路があるのですが、有酸素運動はその名の通り酸素を必要とします。無酸素運動は酸素を使わずに体内の糖分などを利用してエネルギーを作り出します。
これらがざっくりとですが有酸素運動と無酸素運動の違いです。
さて筋発達させるさせるには速筋を使う必要があるとお伝えしました。そしてその速筋を使うための方法として瞬発的な動作か大きな力発揮(高負荷)が必要ともお伝えしました。
この瞬発的な動作と大きな力発揮の実際の動作としては、全力のダッシュと高重量のスクワットです。ということは無酸素運動ですね?では酸素を利用しない運動ということもわかります。
理解力のある方だともうお分かりかもしれませんが、BFRトレーニングは血流制限をします。そして酸素は血中のヘモグロビンによって全身に運ばれます。
つまり血流制限によって酸素の供給量が激減するのです。すると酸素が供給されないのに有酸素性のエネルギー回路を使ってる場合じゃない!となり、結果、無酸素性のエネルギー回路になるわけです。
要するにBFRトレーニングをすると、低強度でも無酸素運動になるのです。
そして無酸素運動で使われるのは速筋であり、速筋が使われることで筋発達するのです。
これが高齢者にはBFRトレーニングが最適である理由です。
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